なぜ脂質よりも糖質を制限した方が痩せやすいのでしょうか?
ご質問内容
今糖質制限ダイエットをしているのですが、脂質制限よりも痩せると聞いてやっています。でもなぜ脂質より糖質を制限したほうが痩せやすいのでしょうか? よく「オリーブオイルをサラダなどにかけて食べると良い」など言いますので、そういう意味でも脂質を摂るのは悪ではないということですよね?答え
糖質を摂りすぎると血糖値が急激にあがり、それを抑えるためにインスリンが分泌し、エネルギーとして使い切れなかった分が内臓脂肪として蓄えられるから太ります。太る仕組みは「血糖値の上昇」
太る仕組みは次の通りになります。
- 糖質を摂る
- 消化の過程で、糖質がブドウ糖(=グルコース)に変わる
- ブドウ糖が血液中に吸収され、全身に流れる(血糖値がグーンと上がる)
※血糖値があがりすぎると、様々な疾患のリスクや老化のスピードを速める - 血糖値の上昇を抑制するためにインスリンが分泌
- インスリンがエネルギーとして使う分のブドウ糖を細胞に届ける
- それ以外のブドウは内臓脂肪に蓄えられる
つまり、太る原因は高カロリーの食べ物をとるから太るのではなく、炭水化物や砂糖という体の中ですぐにグルコースに変わる材料を摂りすぎるから肥満になるのです。
なぜ、脂質(油)は太らないのか?
カロリーから考えると、脂質は1gあたり9kcalと高め(糖質やタンパク質は1gあたり4kcal)。しかし、太らないのには以下のような理由があります。
- 血糖値が急激にあがらない(体脂肪化の防止)
- 血糖値が長時間にわたって保たれるので腹持ちがいい(空腹感の軽減)
- エネルギーが持続する(代謝エネルギーが持続)
つまり、食べ過ぎを防いだり、効率よく代謝を燃やしたりとダイエットにとってメリットが高いということがわかります。
カラダに良い脂質を摂る!
よりダイエット効果を高めるためには、良い脂質をとりましょう。特に避けていただきたいものと、摂取していただきたいものをまとめました。
オメガ3系には、亜麻仁油やえごま油があります。
これらは非常に繊細なため、取り扱い方を誤ってしまうと十分な効果が得られません。
加熱料理には使わない、しっかり栓を閉める、遮光して低温で保管、開封したらすぐに使い切るなどに注意してください。