年々痩せにくくなってきた。どうやったら痩せやすくなる?
20代の頃には簡単に痩せたのに、30代になると年々痩せにくくなってきました。何をしたら痩せるでしょうか?(30代 女性)
痩せにくくなるのは、カラダの「代謝力」が弱まっているからです。この代謝力は、10~20代をピークに徐々に低下していくため、30代になると徐々に痩せにくくなっていきます。そして、この代謝力は食事や生活習慣を見直すことで、抑えることも高めることもできます。
代謝力を高めるのは、「筋肉」だけではない!
「代謝」という言葉と聞くと、「基礎代謝」という言葉が思い浮かび、「運動が必要なのか」と思ったかもしれません。しかし、実際のところ運動はあまり必要ありません。その理由は、基礎代謝の内訳を見ていただくとわかります。
- 肝臓:27%
- 脳:19%
- 筋肉:18%
- 腎臓:10%
- 心臓:7%
- その他:19%
出典:「エネルギー・蛋白質の必要量-FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告」
ご覧のとおり、最も基礎代謝が高いのは「肝臓」です。そのため、内臓の機能を高めることが、基礎代謝を高めるのにとても重要ということがわかります。
代謝をあげるためには、「毒素」を出す
あなたが痩せにくくなったのは、ただ代謝力が低下しているだけではありません。今までの生活習慣によって、体内に毒素が溜まっている可能性もあります。毒素が溜まったままだと、代謝をあげるための栄養素が吸収されませんので、効率が悪くなります。まずは、体内に溜まっている毒素を取り除くために、次のような食事を心がけましょう。
- 朝起きたら、白湯をコップ1杯飲む
- 朝食はフルーツのみにする
- 食事はサラダから食べ始める
- 食物繊維の多い食べ物を食べる
- 発酵食品(味噌・ぬか漬け・納豆など)を摂る
- 小まめに水分を摂る(コーヒーやジュースなどはNG)
内臓の機能を高める食事法
そして、最後に内臓の機能を高める食事法ですが、基本的に肝臓はもちろん胃や腸への負担もかけないようにすることが大切です。それは次のような方法です。
- よく噛んで食べる(消化の効率を高める)
- サラダから食べ始める(糖質と脂質の吸収率を抑え、肝臓に負担をかけない)
- アルコールを控える(肝臓に負担を与えない)
- ジュースやお菓子などの甘いものを摂りすぎないようにする
- 食べる順番に注意する(野菜→タンパク質→炭水化物)
- 食事中に水分を飲みすぎない(消化の効率が落ちる)
- 満腹になるまで食べない
常に意識してほしいことは、食事でカラダにストレスを与えないようにすることです。
乱れていませんか?生活習慣
生活習慣の乱れも代謝力を低下させる原因になります。特に大切なのは「睡眠」です。私たちのカラダは深い睡眠状態のときに、細胞が新しいものに生まれ変わったり、エネルギーを充電したりします。夜更かしをした次の日、カラダが重だるく感じるのはエネルギーが充電できなかったから。このエネルギーには、代謝力も関係しています。特に睡眠のリズムを整えること、睡眠の質をあげるために環境を整えることはとても大切です。