ダイエットをすると便秘になってしまいます。なぜですか?
ダイエットで食事を少な目にすると便秘になってしまいます。なぜでしょうか?(40代 女性)
もちろん食事が少なくすると便秘になります。便秘になるというよりも、「便の量が減る」が正しい表現となります。ただし、それでも
その場合は、便の状態などを観察すると、腸内環境の状態がわかります。
あなたは本当に便秘?便秘とはどんな状態?
まずは「便秘の定義」をみてみましょう。
- 排便回数が週3回未満
- 4回に1回以上は硬い便が出る
- 排便時に強くいきまないと出ない
- 排便後に4回に1回以上は、残便感・閉塞感がある
出典:「国際消化器病学会(一部改変)」
これらから考えると、3日以上便が出なかったり1週間に2回以下しか出ない場合だと、便秘に当てはまります。しかし、1日おきに便が出ていても、便が硬い・残便感があるなどの自覚症状があれば、便秘と言えます。しかもこれは普通に食事をしている時のみに当てはまることであって、ダイエットなど食事を減らしている状況では正しく便秘とは言えないです。その場合、便の状態でチェックして、腸内環境の状態を知ることが大切です。
あなたは毎日便の状態をチェックしていますか?
便の状態にも良い悪いがあります。普段自分の便なんて見ないと思いますが、腸内環境を知る上でとても大切なバロメーターとなります。以下の項目をチェックしてみましょう。
いかがでしたか?便の出る期間が少し空いてても、便の状態「良い」であればよい状態だと判断していいでしょう。しかし、「悪い」が多い場合、腸内環境を改善する必要があります。
腸内環境を改善する食事法
基本的に腸内環境を整える食事をすることが大切です。腸内環境が整うと、腸内に溜まっている老廃物の排出・代謝力の向上など、ダイエット効果が高まりますので一石二鳥です。その食事は次のとおり
- 食物繊維を摂る(果物、野菜、豆類、海藻類、きのこ類、穀類、いも類など)
- 不溶性食物繊維を摂る(小豆、おから、エリンギ、えのき、乾燥きくらげ、アーモンドなど)
- 水溶性食物繊維を摂る(エシャロット、切干大根、ごぼう、もち麦、干し椎茸、オクラ、アボカドなど)
- 発酵食品(味噌、納豆、麹、ぬか漬けなど)
- チーズやヨーグルトなどの乳製品は避ける
- こまめに水分を摂る(コーヒーやジュースはNG)
- 人工甘味料などの添加物をとらない
腸内環境を整える食事とは、「腸内細菌」を育てる食事をすること。お腹の中のペットを育てる感覚で、良い食事(エサ)をしてみるのもいいですね。1週間も続ければ、徐々に改善し始めますよ!