コンビニダイエットの罠|カット野菜サラダの危険性と対処法
ダイエットや健康のために、少しでも野菜を取り入れたいと思っている方はたくさんいらっしゃいます。特に手軽に買うことができるコンビニのサラダやカット野菜は人気です。
しかし、それは逆効果。
普通野菜をカットすると、すぐに切り口が茶色に変色していきますよね?コンビニやスーパーで売っているパックサラダは、ほとんど変色していません。
その秘密は、「加工のプロセス」と「食品添加物」。
食品添加物は摂りすぎると、神経障害や腸内環境を悪化させる可能性があるため少しでも控えたいところ。
今回はパックサラダが作られるプロセスと危険性、どのようにしてサラダを取り入れればいいのかをご紹介します。カラダによいことをしようと思っているあなただからこそ知っていただきたいと思います。
このページの目次
1.パックサラダ(カット野菜)には栄養素がない
パックサラダはなぜ萎びれたり、茶色に変色しないのでしょうか?
工場では異物の混入や雑菌の繁殖を防止するために、徹底した水洗いが行われます。その時、カットされた野菜の切り口からビタミンなどの栄養素が漏出してしまい、栄養素が失わてしまいます。仕上げに酸化防止剤と亜硝酸ナトリウムの入った水につけられ、野菜の鮮度や栄養素を保ったかのように見せかけているのです。
このシャキシャキとした歯ごたえや色は、野菜本来のものではありません。食品添加物によって無理矢理シャキっとさせられているだけなのです。
長時間経っても萎びいたり変色しないことに疑問を持ちましょう。
2.食品添加物の危険性
加工食品(パックサラダも同じ)をはじめ、いろんな食品に食品添加物が使われています。いずれも厚生労働省が定める範囲内で使用されているものなので、安全性は確保されています。
とは言っても、多少なりとも人体への影響を考える必要があります。
パックサラダの加工プロセス使われていた「酸化防止剤」と「亜硝酸ナトリウム」について説明します。
2-1.酸化防止剤
食品が空気に触れること「酸化」が起こって色や風味の悪化するほか、過酸化物によって消化器症状を引き起こす可能性があります。また、栄養強化剤として使われているケースがあります。
酸化防止剤には、
- L-アスコルビン酸(ビタミンC)
- エリソルビン酸(イソアスコルビン酸)
- カテキン
- ジプチルヒドロキシトルエン
- トコフェロール
- ビチルヒドロキシアニソール
『用途別 主な食品添加物』 食品衛生の窓 東京都の食品安全情報サイトより
などがあり、特によく用いられているのが「ビタミンC(L-アスコルビン酸)」。
ペットボトルのお茶にも使われています(『原材料名』をチェックしてみてくださいね)。ほとんどの方が「栄養を補うもの」と認識していますが、それは間違いです。カテキンの濃度を保つための手段として使われています。
ビタミンCは水溶性のため、大半は尿となって排泄されます。
2-2.亜硝酸ナトリウム
亜硝酸(あしょうさん)ナトリウム。原材料名をチェックすると「発色剤」とも書かれています。食品の色素を固定し、褐色化(茶色に変化すること)を防ぎます。そして、雑菌の増殖を抑える効果もあるので、食中毒の予防としても使われます。
加工食品でよく使われているのが、ベーコンやウインナーなどの肉の加工食品です。上記の効果に加え、肉のもつ獣臭さを取り除き特有のフレーバーを与える効果もあります。
しかし、亜硝酸ナトリウムは危険性が高い食品添加物です。肉や魚などのタンパク質(アミノ酸)と結合し、発がん性物質のニトロソアミンに変化します。
危険性の高さから海外では使用を禁止されているところもあります。日本では基準に従っていれば問題ないとされていますが、注意しなければいけない食品添加物の1つです。
もしベーコンを食べる場合は、1枚ずつ15秒ほど湯ぶりをしましょう。亜硝酸ナトリウムは水に溶けやすい性質を持っていますので、ある程度軽減することができます。しかし、ウインナーは構造上不可能です。
最近は無添加のベーコンやウインナーなどの加工食品がありますので、こちらを選ぶようにしましょう。
3.サラダを持参する工夫
「食品添加物の入ったサラダはやめたい」「でもカットした野菜は変色するしなぁ」と思った方はこちらをご覧下さい。ちょっとした工夫でサラダを美味しいまま職場にもっていくことができますよ。
3-1.カットした野菜が変色する理由
りんごをカットすると、すぐに茶色に変色していきます。これを「褐変(かっぺん)」といいます。
なぜ茶色く変色するのでしょうか?
野菜やフルーツには、タンニン(茶色に変色する物質)と酸化酵素(オキシターゼ)が含まれています。これらの物質が空気中に触れると化学反応が起こり、茶色に変色するのです。
茶色に変色した野菜やフルーツは、味も見た目も栄養の質も悪くなっているので避けたいところ。ではどうやって避けることができるのでしょうか?
3-2.まるごと野菜やフルーツをもっていく
なるべくカットしなくてもそのまま食べられる野菜やフルーツがオススメです。
私がよく持参していたものは
- キュウリ
- プチトマト
- バナナ
- みかん
- リンゴ など
水洗いをしてタッパーに詰めたり、袋に入れてそのまま持っていくことできます。
3-2.変色防止に「酢水」
野菜をカットして持っていきたい場合は、「酢水」に漬けるのがオススメです。
通常水に浸すのはアク抜きをするためですが、酢水を使うことで酸化(変色)を防止することができます。ポイントは「冷たい酢水」と「短時間」。
長時間浸けてしまうと浸透圧の関係で野菜の中に酢水が入り込んでしまい、栄養素も漏出してしまいます。ます。温度が高すぎると、繊維質がふやけて食感を損ねてしまうからです。
たったこの2つを行うだけで、栄養価のある美味しいサラダを食べることができます。
4.ドレッシングのかけ過ぎは注意!
ドレッシングがあるとサラダはとても美味しく感じます。中には「ドレッシングないとサラダは食べられない」という方もいると思いますが、選び方や使い方によっては無駄なカロリーを摂取している可能性があります。ダイエットや健康のために、ドレッシングの使い方は重要です。
4-1.市販のドレッシングは「砂糖まみれ」
市販のドレッシングには、大量の砂糖が含まれています。天然の甘味料もあれば、人工甘味料も含まれています。特に『果糖ブドウ糖液糖』には注意が必要です。神経障害や消化器症状をはじめ、うつ状態を引き起こす作用があるからです。
普通ドレッシングはサラダの上からかけると思いますが、かけ過ぎてしまうのでオススメしません。かけすぎないために次のことに注意しています。
- ちょっとずつかける(一気にかけない!)
- 小皿に取り分けてつけながら食べる
- 外食時はドレッシングを別盛にしてもらう
ちょっとずつかけても味を感じることができますので一度試してみてくださいね。
4-2.ノンオイルドレッシングは意味がない
無駄なカロリー摂取を避けるため、ノンオイルドレッシングを選んでいる人もいますがこれはNGです。糖質しかとっていないといっても過言ではありません。
オイルをサラダにかける理由は、栄養素の吸収率があがるから。特にアンチエイジングや抗がん作用などがある「抗酸化物質(ファイトケミカル)」は、オイルとともに摂取することで効率よく体内に吸収されます。
オイルがないとそのまま体外に流れていくだけなので、「食べているけど栄養がとれていない」状態になります。怖がらずにオイル入りのドレッシングを選択しましょう。
4-3ドレッシングも手作りがおすすめ
市販のドレッシングは糖質も多いですが、普通の植物性油で作られていることがほとんどです。植物性油といっても良質なものから粗悪なものまでありますので、実際何が使われているかはわかりません。
良質なオイルといえばアマニオイルやオリーブオイルなどもあり、手作りなら自分でアレンジすることが可能です。また、砂糖や食品添加物の使用量も軽減することができるのでオススメです。
私がよく作っているドレッシングは、以下の材料でつくることができます。5分もあれば充分できますので、一度お試し下さい。
材料
- オリーブオイル(アマニ・エゴマでも可)・・・10ml
- バルサミコ酢(酢)・・・5ml
- あらびき胡椒・・・少々
- 岩塩・・・少々
- はちみつ(オリゴ糖)・・・少々
シンプルですが、意外と美味しいですよ。
おわりに|自分で疑う目を養おう
コンビニをはじめスーパーで売られているもののほとんどが加工食品です。野菜やフルーツにも防腐剤などが使われている時代です。
だからこそ、自分で疑う目と知識をもつことがとても大切になってきます。
無添加もの無農薬のものを選べば、「コストがいつも以上にかかってしまうからちょっと・・・」と感じるでしょう。だからといって自分のカラダを犠牲にしてもいいのでしょうか?カラダは資産です。
今は大丈夫でも将来健やかに過ごしたいのであれば、これらの影響を少しでも最小限にしましょう。もちろんすべてを完全に排除することはできません。できるところから始めれば、きっと何かが変わります。
まずは今日から手に持った商品をクルっとひっくり返して、原材料名をチェックするようにしましょう。
商品を選択するうえでとても大切な技術の1つです。