繰り返すリバウンドで痩せないカラダになってしまったときの対処法
ご質問内容
ダイエットとリバウンドを繰り返してきたからなのか、40歳を目前にして食事制限などでは一切痩せなくなりました。それどころか、毎日少しずつ体重が増え続けていて恐ろしくなってきました。昔はすんなり痩せたのに、今では1~2週間続けても痩せそうな兆候すら全く感じられません。先が全く見えないダイエットにやる気が失せてしまいます。リバウンドを繰り返して痩せなくなってしまった私でも痩せられる方法はないでしょうか?答え
体内浄化力と代謝力を同時に高めていくことが必要です。そのためには食事の見直しと運動、睡眠の質を高めていきましょう。また痩せそうな兆候がまったく感じられない場合は長期戦になりますので、期間限定でするのではなく、できればこれからずっと続けるつもりでプランニングしていきましょう。このページの目次
繰り返すリバウンドで痩せないカラダになってしまったときの対処法
ダイエットとリバウンドを繰り返していると、どんどん痩せにくいカラダになってしまうことがあります。
そこに年齢が重なると、ミトコンドリア機能の低下や筋力低下などによる代謝の低下、老廃物や有害物質の蓄積でさらに痩せにくくなっていることが考えられます。そこで次のような対処法が考えられます。
- 体内浄化力と代謝力を高める食事
- 運動で代謝をあげる
- 睡眠の質を高める
この3つは切っても切り離せないぐらい大切なもので、1つだけに絞ってもあまり効果が得られません。3つとも生活の一部にすることで、効果ができてきます。
また、これらのプランは私がサポートしたクライアントさんのプランで、ダイエットとリバウンドを繰り返してきた40〜50代の方でも成果がでている方法です。
それではそれぞれ説明していきます。
1.体内浄化力と代謝力を高める
リバウンドを繰り返していて、痩せそうな兆候がまったく感じられない場合は、まず体内浄化力をあげることが大切です。
なぜなら、カラダに溜まっている老廃物や有害毒素が、代謝をあげようとする働きをとめてしまうから。
体内浄化力を高めるためには、水分の多いフルーツと生野菜と水分をしっかりとります。
・水分の多いフルーツを朝にたくさん食べる
フルーツには酸性に傾きがちなカラダをアルカリ性に保ち、水溶性食物繊維や酵素などで体内浄化力を高めてくれます。
キウイ、ミカン、リンゴ、グレープフルーツなど、水分の多いフルーツであれば何でも食べてOKで、反対に水分の少ないバナナやアボカドなどはNGです。
フルーツは糖質が多いので避けている
方もいらっしゃると思いますが、朝1番に食べるならほどよく血糖値をあげて体内リズムにスイッチを入れてくれます。
また、起床直後は消化管の動きも緩やかなので、水分が多く消化しやすいフルーツであれば代謝を落とすこともありません。その証拠に、朝食にご飯やパンなどを食べた場合に起こる睡魔はなくなります。
・食前に生野菜を食べる
生野菜もフルーツと同じようにアルカリ性の水分・酵素・食物繊維が豊富で、浄化力を高めてくれます。
なぜ食前に生野菜を食べるのかというと、酵素の力でタンパク質や炭水化物の消化を助け、食物繊維で太る原因となる血糖値の急激な上昇を抑えることができるからです。
・適切な水分量をとる
カラダに充分な水分が入っていないと、循環が悪くなり、浄化力・代謝力ともに本来の力を発揮できなくなります。そこで十分な水分をとるのですが、ポイントが2つあります。
①朝>昼>夜の順番で多く摂る
午前中はカラダは排泄を中心に働いています。つまりここでしっかりと出すことが重要になります。
たとえば1日の水分量を2000mlとるのであれば、朝900ml>昼700ml>夕400mlという具合に飲みます。
②食事中と食後1時間はコップ1杯程度を小まめに飲む
お腹には消化中の食べ物があるので、水分を飲みすぎてしまうと消化酵素を洗い流してしまうことになります。
その結果、消化の効率が悪くなり、それを補うために消化酵素を再び分泌しなければなりません。消化酵素の原料は代謝酵素なので、できるだけ食事中から水分摂取を最低限に抑えるようにしましょう。
以上が体内浄化力と代謝力を高める方法です。
正直、私もこの朝食にフルーツを食べると糖質が高いので太るのではないか不安でしたが、その心配は皆無でした。
1週間で3キロほど体重が落ち(個人差があります)、便秘も改善し、カラダもかなり軽くなったことを今でも覚えています。一度だまされたと思って試してみてください。
2.2つの手抜き運動習慣が効く
本来であれば30分以上の運動を1週間に3回程度するのが望ましいんですが、運動習慣がなかったり、仕事や家事育児が忙しいとなかなかとれないと思います。
そこでおすすめなのが、「普段の活動を運動にする方法」と「ながら運動」です。
・普段の活動を運動にする方法
立つ・歩く・座るなど、普段している何気ない活動を美しく魅せるだけで運動になります。
姿勢や呼吸が整うことで、インナーマッスル(体幹)が鍛えられます。
運動時間をわざわざとってトレーニングをするよりも、普段の活動を運動にあてた方が効果は比べものにならないほどの効果があります。
・ながら運動
たとえば、
- ドライヤーをしながらスクワット
- テレビを見ながら体幹トレーニング
- CMの時間だけプランク
- お風呂の中でもみほぐしと呼吸法
- デスクワーク中、膝の間に紙をはさむ など
何かのついでにする「ながら体操」は、時間の節約にもなり、かつ運動効果が期待できます。
私がサポートしているクライアントさんもドライヤーの時間だけスクワットした結果、1ヶ月で太ももが5cmも細くなったそうです。
何かのついでに運動できないか探してみてください。結構いろいろ見つかると思いますよ!
リバウンドを繰り返していると運動する気力もなくなりがちですが、これら2つの方法はそんなにハードではありません。
いつでもどこでもできる方法なので、意識したときにその場で取り組むことを繰り返していけば、習慣化しやすくなります。
痩せにくくなってしまったからこそ、簡単にできる方法で代謝をジワジワあげていきましょう。
3.ダイエット効果を高める睡眠
リバウンドを繰り返してなかなか痩せない方は、真っ先に睡眠習慣を見直してみましょう。
なぜなら、ダイエットの食事と運動は、良質な睡眠をとってこそ成り立つものです。
私自身、そのことに気づいてからダイエットを効果を高める睡眠術を実践してきました。それが以下の7ステップです。
これは睡眠の質を最大限に高めるために試行錯誤してつくりあげた、睡眠の質を高める7つの手順です。
そのまま実践していただければ、翌日からスッキリと目が覚め、日中に代謝があがっていることを感じられるでしょう。
- 入浴前に部屋の電気を薄暗い状態にする
(蛍光灯の光で脳に刺激を与えないため) - 寝る1時間前にしっかりと湯船に浸かる
(体のあたためることで深い睡眠がとれる) - 湯船は38~40℃で約15分がベスト
(熱すぎると神経を刺激して覚醒してしまう) - 寝る1時間前にはスマホやテレビをみない
(脳に刺激を与えて深い眠りを妨げない) - 軽くストレッチをする
(柔軟性をアップして睡眠中の血液循環をよくする) - 豆球なども消し部屋を完全に真っ暗にする
(わずかな光で脂質代謝に異常をきたす) - 寝ながらゆっくり腹式呼吸でリラックス
(深い睡眠に入りやすくする)
ダイエットのための睡眠で1番重要なのは、眠り始めてすぐの睡眠をいかに深い状態までもっていけるかが勝負です。
睡眠によるダイエット効果がわかりにくいので、重要視している方は少ないと思いますが、効果は翌日から感じられるはずです。
おわりに
これまでにダイエットとリバウンドを繰り返してなかなか痩せない方は、カラダの機能が崩れている可能性があります。
それを取り戻すためには、今回ご紹介した方法で、カラダ本来の機能を整えていきましょう。
それぞれバラバラでするのではなく、3つとも実践することでより効果を発揮し、ふたたび痩せやすいカラダになっていくことでしょう。